ドナーさんがいなかったら、死んでいたかもしれない。骨髄移植は、天に浮かんでいく私の手を、顔も名前も知らない運命の人(ドナーさん)が私の手を取って、家族や友人がいるこの地上に戻してくれたような経験でした。
ある日、激しい腰の痛みから動けなくなり、下半身麻痺と多発性骨髄腫をダブルで抱えることになった伊田雅明さん。まさかの余命宣告から4年、折れない心を持ち続けた闘病生活とその先に待っていた命輝く生活とは。
予想もしなかった、がんの告知。時間をかけて自分と、そして病気と向き合い治療に踏み出したTさん。一度決めたらやり遂げる強い意思と、患者会を通して出会った仲間の存在を支えに乗り越えた2年間の闘病を振り返ります。