提供した家族(患者さん)が亡くなった時

提供した患者さんが亡くなった時、血縁ドナーは家族として家族を失う悲しみや苦しみを感じます。それと同時にドナーとしての責任を感じる方が多くいます。

「自分の細胞がいけなかった」「もっといい細胞なら」「自分の努力が足りなかった」と思われる方もいます。他の家族とは違うドナーだけが感じる命に対する責任です。しかし、ドナーさんが責任を感じる必要はありません。ドナーさんから細胞を頂かなければ移植の選択肢もありませんでした。「病気を治すチャンスを提供できたこと」が大切であり、現在の医療技術をもってしても救命できない場合もあることは、患者・家族あるいは周囲の人達も十分に理解できることです。

医療者がドナーさんに思うことは感謝しかありません。ドナーさんが誰にも相談できずに悩んだり苦しんだりする必要はありません。もし、相談したいけど相手がいないと思った時には、HCTCなどに連絡をしてみてください。