移植治療について

血縁ドナーと家族

患者とドナーが家族である場合、両親や兄弟、子どもなどの他の家族は家族内に医療の対象となる方が2人存在することになります。

もし、わが子が患者とドナーになったら、どちらも大切で心配で困ってしまう場合もあるでしょう。わが子を助けたいけど、もう一方のわが子を傷つけたくないと悩む場合もあります。自分が代わりにドナーになりたいと思うなどの苦悩を感じることが知られています。

また、患者さんの家族、ドナーさんの家族それぞれに家族がいる場合があります。もし患者さんとドナーさんがそれぞれに結婚などで新しい家族が出来ていた場合には、応援したりがんばりを認めてくれる家族もいるでしょう。一方で、ドナー候補者に患者さんの家族がドナーになることをお願いしたり、ドナー候補者の家族が反対したりする場合があります。

家族の考え方はそれぞれに違います。血縁ドナーの家族にとっては、患者さんのためとはいえ、大切な家族が医療行為を受けることに不安を感じる場合があります。それは家族として当たり前の感情です。特に医療者からどのような医療行為を受けるのか説明を受けていない場合には、不安になることが当然といえます。皆さんが折り合い、納得できるよう、医師やHCTCに相談したり説明を聞いたりしてみてください。

血縁ドナーは家族内に患者や患者家族という当事者が多く存在することから、普段は相談相手となってくれる家族に相談できずに悩んでしまう場合があります。自分の気持ちを伝えられないことは苦しいことです。思い切って家族に自分の気持ちを伝えてみたり、医療者に相談したりしてみてください。