移植医療をサポートする活動について

どのようなサポート方法があるか

造血幹細胞移植は移植を必要とする患者さんを支えるために、造血幹細胞を提供してくださるドナーさん、そのご家族、職場、そして社会全体の理解と支えによってはじめて成り立つとても特殊な医療です。つまり、ドナー登録中やすでに提供された方、ドナー登録ができない方、どんな方でも関わることのできる医療です。皆さんができるところから、できる範囲でサポートしてください。

日本において日本国内のドナーから移植を受けた症例の移植までのドナーコーディネート人数の中央値は10~12人である一方、日本において海外のドナーから移植を受けた症例の移植までのドナーコーディネート人数の中央値は1人で、多くても3人目で移植に至ったという事が2018年に日本造血細胞移植学会で報告されました。

これは、日本では骨髄の提供に至るまでに、骨髄バンクに登録している10~12人の方のコーディネートを必要とする一方で、日本にいて、海外の骨髄バンクに適合者がいてコーディネートが開始した場合はほぼ1人目で提供に至っているという事です。

ドナー登録していた方の「健康上の理由」「仕事の都合がつかない」「家族の同意が得られない」など、提供に至らない理由はさまざまですが、海外ドナーとは大きな違いがあるのです。わたしたちが、少しずつ変えていく努力を積み重ねることが、やがては1人目のドナー候補者で提供に至る、という社会ができるのではないかと思います。

ドナー登録されている方は、ご自身の会社ではドナー候補者に選ばれた場合にドナー休暇制度や支援の体制が整っているかをあらかじめ確認しておくこと、ご結婚などの家庭環境の変化に合わせて、ご家族への説明や同意を得ておくことも、とても大切なことです。

この後に説明するボランティア活動に参加することや寄付、ドナー登録の際の説明員になる、もしくは献血をすることも移植医療のサポートにつながります。

 ボランティア活動をする

多くの団体でボランティアを募集しています。ボランティア活動に参加することを通じて造血幹細胞移植の理解が深まり、さらには地域社会に広がっていくことを願っています。活動内容の詳細や参加ご希望の方は、各団体までお問い合わせください。

ボランティア募集をしている団体は「日本骨髄バンク「日本骨髄バンクボランティア活動」ページから、各地域を選択してご覧ください。その他、日本骨髄バンクでも「登録ボランティア制度」というものを設けていますので、東京都千代田区まで足を運べる方は登録されてはいかがでしょうか。

Start to Be ~造血幹細胞移植総合支援プロジェクト~でのイベント等でもボランティアを呼びかける場合があります。本サイト内で募集等の情報をお伝えします。できることから始めてみませんか?

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