治療と学校のこと 

学校というものは小児がんの子どもにとって、「変わらない存在」としてとても重要です。退院後に学校に戻るということは、日常生活を取り戻す上での大切な鍵となります。学校に戻り、友達との交友関係を続けることやクラスメイトとの日常的なふれあいは、子どもの精神面での発達の上で、学業と同じかそれ以上に大切なことと言えます。

小児がんの子どもは、髪の毛が抜けたり、体重の増減、ムーンフェイス(顔が満月のようにまん丸になる)、倦怠感といった症状がありますが、あらかじめどのような配慮が必要か、担任の先生や養護教諭に話しておいてもらうようお願いしておくと良いかもしれません。

復学に関しては国立がん研究センター 小児がん情報サービス「復学後の学校生活について」が参考になります。

また、院内学級などが併設された病院もあります。病院にある学校で教育を受ける場合は、基本的にその学校への転校の手続きが必要となります。

病院にある学校を利用するために転校手続きをした場合でも、元の学校とのつながりは大切であるため、入院中も学校間で連携を取りながら教育に取り組んでいきます。具体的な方法や内容については、病院にある学校の教師が一緒に考え、相談に応じてくれます。

院内学級のあるがん診療連携拠点病院等一覧(PDF)