インタビュー

ドナー候補3度目で骨髄提供、やっぱり「よかった!」

2019年2月14日
ドナー経験者
東 雄一郎 さん

採取が終わったときの安堵感と達成感。骨髄提供を経験された東さんにお話を伺いました。

骨髄バンクに登録をされたきっかけを教えてください

先に妻がドナー登録をしていたので結婚を機に登録をしました。

奥様がドナー登録をされていたと聞いた時どう思いましたか?

率直に自分でもできると思い、すぐ登録したいなという気持ちになりました。献血の際にできると聞いたので、献血と一緒に登録しました。

ドナー候補に選ばれるまではどのくらいでしたか?

登録してから現在まで20年ぐらい経つのですが、それまでの間に3回、候補として連絡があったんです。その1回目と2回目は途中で中止になったのですが、今回3回目っていうことで、気持ちは提供まで行きたいなっていう気持ちがすごくありましたね。

骨髄バンクから封筒が届いた時どんなことを思いましたか?

3回目なので、提供まで繋げたいという気持ちがすごく強くて、その気持ちが先走るような感じでした。「ようやく来た、何とかしよう!」と思いました。

候補になってから、日常生活で気を付けた事はありますか?

以前は特に何も気にせず普通に生活していました。ただ、候補になって最終の選定がされた時には、「自分一人の体ではないんだ」っていう気持ちが強く、責任感が出ました。例えば風邪をひかないようにするとか、怪我をしないようにとか、車の運転も控えながら家族に協力してもらいながら生活していたのが現状です。
サッカーの審判をしているのですが、怪我をすると採取が延期になる可能性があるので、極力、スポーツは控えめにして、何もないように過ごしてましたね。

提供依頼が届いたとき、ご家族の反応は?

妻は先に登録していて、ドナー候補として最終面談まで行ったことがあるので、反対はありませんでした。家族みんなで応援してくれました。

採取をしたときの話を聞かせてください

「よかった!」と思いました。入院するまでは、何か起きてはいけないと思っていましたので。患者さんの方も色々と準備をされていますしね。採取の前日に入院するまでは、正直、気が重かったのですが、病院に入った瞬間に、やっぱり「よかった!」っていう安堵感がありましたね。

ドナーになるまでに何度か病院に通いますが、お仕事の調整はいかがでしたか?

採血と、事前確認の検査、決定してからは自己血をとったり、3回ほど行きました。時間は半日ぐらいかかるのですが、仕事は融通が利きましたし、病院が近かったので良かったです。

骨髄バンクのコーディネーターさんがその度に付き添われたと思いますが、いかがでしたか?

事前にご連絡をいただいて、病院で待ち合わせをするのですが、私の仕事の都合とか色々気にかけていただいて、スムーズに進めて頂き、本当に良かったと思います。

実際に提供してみていかがでしたか?

採取は、お尻の骨に注射針を刺すのですが、恐怖心もあまりなかったですね。時間は1時間から1時間半くらいだったと思うのですが、目を覚ましてから少しお尻と腰の辺りが痛いかなっていうのはありました。退院までは普通に過ごしましたし、思ったより痛くはなかったです。個人差は多分あると思うのですが、私自身はそんなに痛くなかったっていうのが印象です。

骨髄採取終えて目が覚めた時、どんなことを思いましたか?

達成感ですね。「良かったな!」、「出来たんだな!」って達成感が凄くありましたね。

ご家族は何かおっしゃいましたか?

いえ、普段通り、「お疲れさま」っていうフランクな感じでした。その後もそんなに痛みもなかったものですから和気あいあいと談笑できたのが良かったなぁと思います。

提供した患者さんについてはどんなことを思いましたか?

事前に患者さんは男性か女性かっていう話は聞いていましたが、相手が見えなくても、逆に見えない方がいいなってずっと思ってたんです。どうしても感情移入してしまって、実は1回目と2回目にドナー候補から外れたとき、「何で外れるんだろう?」とか、「その患者さんはどうしたんだろう?」とか色々考えてしまった経緯があるんです。なので、今回3回目でしたので、患者さんの情報はあまり聞かずに、元気に回復していただきたいと願って提供をした次第です。

患者さんとドナーさんが手紙を交換できるそうですが、お手紙はありましたか?

患者さんから直接ではなくて、患者さん側の病院のスタッフの方から手術が終わった後すぐ、骨髄バンクを介してお手紙をいただきました。凄くうれしかったですね。あまり気にしてないと言いつつも、患者さんの病院のスタッフからであっても感謝の気持ちを頂いたのですごく嬉しく思いました。

手紙を受け取った時、いかがでしたか?

間違ってなかったんだな、やって良かったんだな、っていうのを真っ先に思いましたね。感謝の気持ちを伝えてもらえて、ドナー登録して20年、やっとそれが達成できた。すごく私自身も感動したのを覚えてます。

骨髄提供が人生に与えた影響はありますか?

私自身は提供する前も提供した後もそんなに変わっていません。健康管理を少ししようかな、気を付けようかなって思ったぐらいです。子供たちは病院へ来たので、命の大切さとか、命を繋いでいくっていうことを間近で見ましたので、いい経験になったのかなと思いますね。

東さん自身だけでなく、お子さんに与えた影響も大きかったのでしょうね

大きかったと思います。子供たちはよく見ていましたので。「病院に行ってくるよ」とか、「自己血をとるよ」とか、検査のことも全て話をして、骨髄提供できたのを間近で見ましたから、本当にいい経験になったと思いますね。

ご両親へはなんとおっしゃいましたか?

もちろん登録した時から話はしてあったんですけど、最終候補になった時には、念押しと言うか、「提供するよ」と連絡しました。両親共に「頑張ってね」と言ってくれました。不安もあったかもしれませんけれど、理解して送り出してくれたと思います。

START TO BEのサイトをご覧の皆さんへメッセージをお願いします

一歩を踏み出すということが一番大事かなと思います。骨髄バンクを知って「私もドナー登録しよう」って思った時には、是非とも一歩前に進んで、歩み出してほしいと思います。そのためには、色々なことを知って登録しないとなりませんので、ここでしっかりと情報を得て、理解をして、まずは一歩踏み出して登録しに行ってほしいなと思います。

聞き手:古賀 真美