インタビュー記事

ソニー厚木で開催!献血併行型ドナー登録会

初開催、ドナー登録者は2日間で39名

Start to Beでは、ドナー登録が増え提供しやすい社会を目指す活動の一環として、献血と併行してドナー登録ができることを広めています。その一歩として2019年1月、ソニー株式会社厚木テクノロジーセンターにて、献血併行型ドナー登録会が実現しました。

こちらの企業では年に2回、献血を行っていますが、併せてドナー登録会を実施するのは初の試み。

Start to Beの企業訪問をきっかけにドナー登録の必要性をご理解いただき、時を待たず実現。2日間にわたり開催され、献血協力者は280名(前年比115%)に達し、ドナー登録者は39名でした。通常ドナー登録者は献血協力者の約10%に留まりますが、今回は約14%が登録したことで成果を残せたと感じています。

開催にあたり、入居しているソニーグループ社員に宛てた社内メールやポスター掲示、食堂での三角ポップの設置を通して献血とドナー登録会の告知を積極的に行っていただきました。

また、神奈川県赤十字血液センターも献血時にドナー登録を促すポスターを制作。告知の効果もあり多くのアクションが生まれました。

 

「自分にできることを」。社員の方々の誠意あるアクションに感謝

会場では、神奈川骨髄移植を考える会のドナー登録説明員が、献血バスの前でパンフレットを配りながら献血と併せてドナー登録を呼びかけていました。登録の流れは、献血受付時に登録希望の有無をうかがい、希望者には説明員が「ドナー登録から骨髄・末梢血幹細胞の提供までの流れ」などを説明。登録申込書に必要事項を記入し、献血と併せて骨髄登録用に2ml採血します。

 

社員の方々は、業務の合間やお昼休みを利用して献血バスを訪れ、説明員の声がけをきっかけにドナー登録に関心を持ち、説明を聞く人の姿も見られました。登録していただいた方の中から3名の声をご紹介します。

■Aさん
「説明員さんに声をかけてもらい話を聞いてみると、難しいステップがなく、採血もわずか2mlと知り、自分が役に立てるなら登録してみようと思いました。家族には帰ってから報告します。献血時にドナー登録ができることは、今日初めて知りました」

■Bさん
「説明を聞くまで、ドナー登録は髄液を採る必要があると思っていました。採血だけでいいとは意外でした。実際に骨髄提供をする場面が来て、どう行動するかは仕事や家庭の状況次第。まずは、今できるアクションをしてみようと思い登録しました」

■Cさん
「以前、車内広告でドナー登録について知り、興味を持っていました。私は、現在53歳。ドナー登録の対象年齢は54歳までなので今しかないと思い、登録することにしました。妻には事前に相談し、理解してもらっています。いざ通知が来たときのことを考えると、正直不安もあります。でも、自分や家族がいつドナーを必要とする立場になるかもわかりません。他人事と思わず、自分にできる協力をしていきたいです」

思いを持って活動するドナー登録説明員も欠かせない存在

ドナー登録説明員の一人は、「説明を聞いて即決する方もいれば、少し考えてから決めたいという方もいます。即決しなくても献血の機会にドナー登録ができることを知ってもらうだけでも意義があります」と話してくれました。

説明員として心掛けていることは、「簡潔に説明し、強要はしないこと」だといいます。また、「私もドナー登録者でした。一度、患者さんとHLA型が適合し通知を受け取りましたが、体調の都合でドナーになれませんでした。そのうち対象年齢の54歳を過ぎてしまって……。その後、説明員の募集を目に留め、役に立ちたいと思い活動を始めました」と、それぞれが「思い」を持って活動する姿が印象的でした。

 

今回、窓口となってくれたソニーコーポレートサービス株式会社の女性社員の方からは、「私は30代前半でドナー登録しましたが、献血と同時にドナー登録会を実施できることは知りませんでした。弊社としては、今後も献血併行型ドナー登録会を継続していきたいと思っています」と、前向きな言葉をいただきました。

現状を変えるウェーブは、確実な一歩から。Start to Beでは、今後も様々な企業に働きかけ、ドナーの必要性と献血併行型ドナー登録会の実施を呼び掛けていきます。ご協力くださったソニーグループの皆さま、ありがとうございました。

 

取材/文 北林 あい
写 真  小北 一兵